寒冷地における防草の友Ⓡ
寒冷地 では暖地での特性が失われます。防草の友Ⓡは寒冷地における防草対策としての施工法としても開発されました。寒冷地でも耐えうること、つまり耐候性=耐久性です。防草効果、耐候性、耐久性につきましては、防草の実証と観察も参考にしてください。
防草の友Ⓡでは、表装土を上かけすることで、霜柱(※2参照)等に対応いたします。上掛けした骨材には、毛細管現象を利用して雑草を防ぐ工法です。土を固め舗装し、硬さで防草するのではなく、植物必須元素を利用した、防草に特化した工法です。<草取りできない人のために>
表装を固めるのではなく、中層(草本類根茎範囲)にマグネシア防草層を設け、寒冷地(霜柱)に対応します。(中層が固まることにより、歩きやすくなり、表土(土の場合)がクッション性をもたせます)
凍上現象への対応/防草の友Ⓡの場合
凍上がり(※1参照)は防草対策では対応できません。凍み上がり対策と防草対策とは、全く別の対策が必要です。凍み上がりは、もともと有している現地下層路盤の性質と、微気候を含めた低温気象によるための現象です。各地の凍結深土はおそらく60c~100cくらいと思われますが、根本的な凍み上がり対策には、凍結深度の7割程度の深さからの対策(下記参照:砕石・コンクリ等の下層路盤工)が必要となります。
凍み上がる場所が確認できるならばそれらの対策も必要になるでしょうが、防草対策にそこまで経費をかけるのは現実的とは思えません。(アスファルトもコンクリート土間もよほどしっかりした施工(下層から)でないと凍み上がり対策にはなりません)下層路盤からの凍み上がりにつきましては、基本的に自然災害として対応します。
防草乃友では、凍上現象に部分補修で対応しています。
※凍上場所の確認ができるのは翌春以降となります。
1、簡易なものについては
a,静かに、やさしく、しっかり踏みなおす。できれば散水(再固結の促進)
b,部分補修
2、かなりの崩壊が目立つ場合
部分的に、その箇所にあった凍上対策(栗石・砕石層など)を施します。
寒冷地低温障害の仕組み
※1:凍上現象
分離した水が下層部分で凍る状態
※参考図
上原敬二著:樹芸学叢書より
※2:霜柱現象と霜柱の仕組み
霜柱のしくみ
※参考図
上原敬二著:樹芸学叢書より
固まる土、土舗装の低温障害
幣所では防草の友開発以前、固まる土(酸マグ系・セメント系等)の施工を寒冷地で試行錯誤してきました。寒冷地では様々な低温障害が起きます。下記参考は代表的な低温障害です。
固まる土・土舗装
低温により越冬後、表面がふやける状態
施工時は綺麗ですが、寒冷地ではその硬さも年々低下し、防草効果も低くなります。
固まる土・土舗装
越冬後硬度低下による表面剥離及び凍害による爆裂の状況
美観も損なわれます。
凍み上がり対策
うちは零下10度になる、霜柱や凍上が心配だけど・・
固まる土の寒冷地の対策として、下層路盤に暗渠排水や縦穴排水を設置したりしました。構造的条件の整備には経費がかかります、たかだか雑草対策にそこまで経費をかける必要があるか、またかけられるのかは予算次第となりましょう。草が生える生えないの目的のための手段ではありません、これは凍上対策です。
予算があれば構造的条件を整備します。
その構造的条件の内容として下記などの施工があります。
1、暗渠排水
2、砕石路盤、砂路盤
3、縦穴式排水 など