土壌硬度

雑草が生えない土の硬さ

土壌硬度 は固まる土を製造するとき、雑草が生えるか生えないかを調べる時、樹木の根が張れるかどうかを調べるとき等、土壌の硬さを計って確認します。もちろん専門の器具を使用して測るのですが、簡易な指で押して確認する方法(指頭法)もあります。

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雑草の生えない土壌硬度

雑草の生えない土の硬さ(防草機能)の基準は、硬度2N/mm2以上(農学会)、{ただし、この数値はあくまで参考値であり、実際の状況は草の個体差や環境条件によって変化する可能性があります。したがって、この基準は土壌の硬さを評価する際の指標として利用されますが、実際の防草効果はさまざまな要因に影響されることを考慮する必要があります。防草のメカニズム}一般の方には馴染みのない数値ですが、これは特に室内での一軸圧縮試験による数値です。現場ではよく山中式土壌硬度計単位mm(写真)という器具を使用します。そこで(現地)出た数値が34㎜以上で一軸圧縮硬度2N/mm2となります。(この数値は一般的な経験則に基づくものあり、確実な根拠や出典が必要な場合は、専門家に相談することをお勧めします。)

    樹木の診断では、土壌断面・山中式硬度計(長谷川式もある)の数値から根が張れるかどうか、酸素不足かどうか等考察します。(写真参考)樹木の成長は土壌の堅密性に大きく左右されます。参考に土壌診断による硬さの診断基準の表を記載しておきます。

    参考:樹木類の根の伸長診断(山中式硬度計数値による)

    根の侵入可否固さの表現山中式土壌硬度計:数値mm
    多くの根が侵入困難固結27以上
    根系発達に阻害有り硬い27~24
    根系発達阻害樹種有り締まった24~20
    根系発達に阻害なし軟らかい20~11
    土壌硬度の診断基準<植栽基盤整備>

    測定の方法

    樹木診断の土壌硬度は根茎(地下)の横方向(断面)で測定します。草を抑えるための硬度測定は、土表面に垂直方向に押し測定します。

    しかし、どれも機械(山中式など)と専門知識がないとできません。そこで、一般の方でもできる簡単な土を指で押さえて計る指頭法がありますので、紹介しておきます。

    一般の方でもできる簡単な指頭法

    土壌の断面(表面)を親指で押し、へこんだ状態を確認します。

    土壌のへこんだ状態固さの表現山中式硬度計mm
    抵抗なく指が貫入すこぶるしょうVeryloose山中式4mm以下
    指がたやすく深く入るしょうLoose5~10mm
    はっきりと指の痕が残る軟Soft11~14mm
    強く押して指の痕がわずかに残る堅Hard15~21mm
    強く押して指の痕が残らないすこぶる堅22~25mm
    移植ごてでやっと削れる固結26mm以上
    指頭法による土壌の硬度診断

    土壌硬度 、山中式硬度計での計測状況
    山中式土壌硬度計
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