防草乃友・デメリットとその対策
H30年度長野県新技術プレゼンテーションにおける提案の中には、デメリットを明記紹介する旨がありました。いい所ばかりでなく、悪い所も熟知しておりますのでご紹介いたします。やけに多いなと思われるかもしれませんが、当たり前のことも記載してあります。ご参照下さい。
【苦土防草】防草の友Ⓡにおけるデメリットは以下のとおりです。また、デメリットについての対策も記載いたします。
01.施工不良による草の出現・・苦土の量、敷均し不良、化学反応の不良等。(施工不良はどんな工事にもつきものです)
【対策】施工後若しくは翌年、草の出現を見て部分対応
02.透水性が劣る・・寒冷地仕様・耐候耐久性には不可避です。
【対策】めくら排水の設置。防草施工しながら必要に応じて設けます。
03.法面施工・・基本的には踏圧のできる所まで。
【対策】カラ練工法で一輪車で資材運搬が可能な勾配まで施工。
04.膨張性・・酸化マグネシウムの特性でもあり、短所でもあるが長所です、膨張により端際の草を抑えます。
【対策】施工後、数日後に部分タタキ直しを行う。
原因として、水和反応時の水加減(海成_苦土は反応が早い)や元路盤の締固めが考えられます。
05.土中凍上(凍上現象)による崩壊・・自然現象でやむ得ない(防草工事程度では・・)
【対策】必要に応じて踏みなおし、部分対応(オーガー・縦穴排水等)若しくは他の防草工事
06.アリやセミなどの出現・・昆虫類を滅するものではありません。
【対策】要望に応じて忌避殺虫剤等(一時的な処方です)
07.モグラ・・崩壊部が出る場合がある。
【対策】踏みなおし等による部分対応、忌避剤等
08.大型犬・・地面を堀る癖のある愛犬が防草層の端から掘り部分崩壊する。
【対策】部分対応若しくは他の防草工事。
09.球根類の出現・・出る場合がある。球根類は「花が咲き綺麗だからそのまましておいてくれ」と仰っている場合が多い。
【対策】要望があれば施工後若しくは翌年部分対応
10.ササは抑えるが竹はでる。また、樹木花弁類の株内の草は抑草できません。
【対策】竹は防草工事では不可、垂直面は防根シートによる対応、水平面はコンクリート等他の防草工事
11.車乗り入れの場合は下層路盤工が必要
【対策】別途下層路盤工が必要です。表土が厚くなる分、通常施工より草の出現の可能性も高くなります。また、元路盤を締め固めることになりますので、膨張(04)も発しやすくなります。
12.電気は必要ないが水は必要。防草には化学(水和)反応が必要です。
対策】給水設備がない所では、給水ポンプ等利用して行います。(別途経費がかかります)
13.寒冷地での冬季の施工は行わない。(12月~2月)
冬季は化学反応が鈍くなります。暖地はご相談ください。