苦土(くど)防草の仕組み
土に還る水酸化マグネシウム
苦土防草の原理 仕組みには・・
①防草層(苦土層)による太陽光の遮断による防草
②酸化マグネシウムの水和反応(く溶性苦土)における硬化による硬度での防草及び水ストレス
③養分の阻害(必須・微量元素)による防草(特許工法)
④肥料成分の過剰供給による防草(特許工法)があります。
参考→植物成長に必要なもの・仕組み・見分け
流通している多くの他の防草工法は上記の何れか1つの仕組み(光の遮断若しく硬度)で防草しますので弱点も多くなります。【苦土防草】は①~④の仕組みと酸化マグネシウム(苦土)の持つ特性(膨張能)等を利用して防草しますので、より安定した防草効果を期待できます。とはいえ雑草はあなどれません弱点もあります。
③の養分の阻害は弱アルカリ特性が・・
④の過剰供給による防草は、雑草の根から出る酸(根酸)に関係します。
苦土防草は、水和反応により水酸化マグネシウム(苦土肥料成分*以下水マグ)の防草層を形成させます。(下写真参考)
※③養分の阻害
苦土は弱アルカリ性の特性を持ちます、その特性により、植物の成長に必要な必須・微量元素(主に鉄Fe、マンガンMn)を固定し、雑草の成長を阻害します。植物は与えられる栄養素のうち最小のものに支配されます。(リービッヒの最小律)
※④過剰供給
根酸により植物は肥料成分の水マグ・苦土(弱アルカリ)を溶かして苦土を吸収します、これを専門用語で「く溶性」といいます。雑草の多くは3cm下に根茎をもつ特性があります。草取りの名手「おばあちゃん」はこの3cm下を手早く鋤き取ります。
【苦土防草の原理】はその3cm下に、く溶性苦土(水酸化マグネシウム)による防草層を形成させます。硬さで種子から根付かせないこと、たとえ根付いたとしても、雑草は根酸で溶かした(溶解)苦土を、苦土の要求量は微々たるもののところを過剰に取り込み、生育を阻害されます。早い話が多量は毒に、少量は薬にということになります。。。
苦土を粉砕して元の土に戻せば、苦土は穏やかに根酸に溶け、その先も長く穏やかに効き、肥料としての役目、植物の葉緑素の生育促進等につながります。その際、肥料成分として混じりけのない物質であることが肝心なのです。
環境に良いと言っても、固化剤として微量にでも使用されている成分が、例えば肥料成分だけでなければ(合成樹脂やセメント系等)、微々吸収する動植物に影響を与えることとなります。製造元(宇部マテリアルズ)から供給された、「特定の苦土(酸化マグネシウム)」100%のみで硬化防草する、【苦土防草】はその点でも安心してご利用していただけます。
気になる防草層の粉砕も用意にできます、苦土の防草層を部分的(若しくは全部)に壊して(なるべく細かく)元の土と混ぜれば肥料成分の含んだ土となります。植栽もできますし、環境への負荷も少なく、防草することができます。
水酸化マグネシウム
白い部分が水酸化マグネシウム(肥料成分)の防草層
この部分を細かく粉砕して元の土に還します。(白目が気になるようでしたらできるだけ細かく粉状にします。)
小面積はスコップ等利用、大面積は重機等による元土との混合
固まる土等とは違い容易に粉砕できます。混じりけのない肥料成分ですので穏やかに長く効きます。/苦土防草の原理
苦土層における小松菜の室内発芽実験
苦土層には特定の海水系酸化マグネシウムを使用します。
酸化マグネシウムによる発芽実験
1、苦土防草(防草の友Ⓡ)・・・マグネシア系等 山砂仕様・畑土仕様の2種類
2、従来(普及品)マグネシア系(商品を特定したものではありません。)
3、抑草層なし(畑土のみ)による発芽実験です。
当該実験は、防草の友Ⓡの抑草成果を表すものであり、他社のマグネシア系抑草成果を害するものではありません。また材料成分や土壌等による、差違等もあります。
苦土防草(防草の友Ⓡ) 山砂仕様は、植物に必要な必須元素を封じ込み、抑草効果を有意に高めます。