雑草の起源 とトリフ
雑草は人が生きるためのパン
雑草の起源 は、およそ1億年~2000万前頃に地球上に現れています。ちょうど裸子植物誕生~日本列島が大陸から分離した頃です。暑さと寒さの気候変動、氷河期から生き抜く、1年草が現れました。そして、短い期間(雨のある期間)で花を咲かせ実をつけ、種で不適期を乗り越え、また花を咲かす術。
パイオニア雑草
それから、700万年前頃人類誕生経て、雑草は地球の砂漠化から、または塩基で不毛の大地を肥沃化し、後には農業の緑肥として土壌を作り共に歩んできました。
不毛の地のパイオニアとして・・そして、7000年前アラビア半島に初めて1粒系の穀物コムギが栽培され、その後、雑草が交雑して2粒系のコムギに、これが改良されパン・マカロニ・スパゲッティーの原料となっている、説は様々だが雑草が深く関与していることに凡そ間違いはない。
黒パンの原料ライ麦も、もとはコムギやオオムギの畑の雑草、そしてライコムギは交雑によって育種され、また、東洋では5穀と呼ぶ、米・麦・粟・ひえ・豆のうちヒエは田の雑草の2次的作物です。まさに、雑草は人が生きるためのパン「雑草のない所に人生なし」です。(トリフの使命:影の立役者の存在にも感謝↓)
植物の世界では
3億年前・・ 光合成を求めてコケ植物へ更にはシダ植物へ
1億年前・・胞子から種子へ、花が咲く植物裸子植物:スギ、イチョウ、ソテツ等。ちなみにイチョウの先祖返りは、シダ植物への先祖返りをいいます。
中央構造線では
7000万年ほど前に、すでにアジア大陸の東の端にできていた日本列島の大陸側半分に、南からやって来きた太平洋側の半分がくっ付いて、日本列島が完成した。その接合面が中央構造線である。1450万年ほど前に日本海ができて、日本列島は大陸から離れた。そのとき糸魚川・静岡構造線の東側が陥没した。ここをフォッサマグナという。中央構造線を境に、日本海側を内帯、太平洋側を外帯と呼ぶ。
トリフをつくらねば
雑草の起源 と菌根菌
「トリュフをつくらねば」という使命・・菌根である。
<トリュフとは?>
雑草の起源 とトリフ
植物とは共生関係(菌根共生)にあり(すべての菌ではない)、また、植物から菌には炭水化物が与えられ、菌は植物に水やリン、栄養分類を与えます。そして、「菌根」とは植物と菌根をつくる菌が互いに与え合う物質を交換する場所です。(※外生菌根菌~子嚢菌類・担子菌類)
植物が光合成で産み出す炭水化物の、5%~30%を菌根菌に渡すという驚くべき数値があります、森全体で考えると生態系に重要な影響を与えます。
雑草を含め種子植物の80%以上がアーバスキュラー菌根菌(AM菌)を持っている。陸上植物が現れた時に、その根にうまく取り入ることができたのがAM菌です。そして、不毛の地を肥沃化してきたパイオニア雑草の影に、菌根類の活躍があり(外生菌根コツブタケ等)、また、植物はAM菌等によって養分吸収の力が増し、成長も促進します。
地球誕生から雑草の起源、不毛の地を人と共に肥沃化してきた雑草もさることながら、これら菌類の存在も忘れてはなりません。未だ味のほどは知らねども人はトリフ食べる度に感謝せねばならない。
炭による樹勢回復
樹木の樹勢回復にも、菌根類利用した処方・処置があります。微生物資材は販売もされてますが、生き物で扱い・保存が難儀です。しかし既存の土にも良い微生物はいますので大切に利用しましょう。人間も住まいがあって安心でき活動できます。微生物も同じ生き物、住処を提供します。土壌に混合して良い微生物の活性を促進します。樹勢回復のポイント
以下一般の方にもできる優れた順に・・
1、洗い炭・・細かくして混合
例えばブドウ・りんご等の剪定枝で炭を作り水で洗ったもの。そして、炭は洗った方が発根性が高まります。微生物類の住処を提供するとともに発根促進をも促します。
2、もみ殻燻炭・・そのまま混合
今では物販店(カインズ等)でも簡単に手に入ります。
もみ殻燻炭は洗い炭に比べつぶれてしまうので、住処に長く住めません。洗い炭より劣る点です。発根促進、団粒構造促進、保水・保肥性改善等、土壌改良材として良い効果が期待できます。
洗い炭 一度洗った方がより良い
もみ殻燻炭・既存の土と混合
写真はサクラ樹勢回復工の一部