防草対策の比較

環境にやさしい防草ソリューション

費用を抑えるコツは、適地適法を選び組合せ総合的に行うことです。

防草対策の比較 では、雑草の繁茂を防止する36の方法をご紹介します。防草36策からその場所や生活環境にあった防草対策を選び、組み合わせて総合的に計画しましょう。

防草対策の内訳や工事費用について

防草対策の比較:巧みな言葉に気をつけて

さて、巷では庭の雑草対策と称して、塩や塩水(塩害)、お湯にゆで湯や重曹、石灰、酢など奇をてらった方法やネタ話(まとめ話)があふれ、果ては雑草を根絶して、砂漠化、不毛の地にまでと現実的でない(非道い)言い回しで紹介されています。(雑草の起源)また、自分で行うDIYでは、草が生えない簡単施工のうたい文句につられて、やって見たものの思ったより重労働でやり切れなかった、防草効果が長続きしなかったなどの声も良く聞きます。防草対策の比較36策を参考に進めましょう。

雑草対策と周辺環境

雑草対策は、その場所が都市部で、騒音や臭い、周辺環境が気になる所であったり、田舎で面積がとても広かったり、隣が畑や田んぼや樹林帯など様々です。

たかだか雑草対策にそこまでお金を掛ける必要があるのか、草取りだけでも良いのか、雑草を枯らす除草剤がいいのか、雑草を防ぎたいのか、草が生えなければ良いのか、どうせだから華やかにする場所なのか、車も入る所なのか、アレルギーはなど、あなたの家族や庭に、何よりもその場所にあった工法を選ぶことが、後悔しなくてすむこととなります。

華やかなホームページや巧みな言葉に惑わされることなくお選び下さい。
「36計もの方法を紹介されても困る」と思われるでしょうが、その環境にあった方法を選び行うことが問題の解決策でもあります。チョイス3原則雑草防除の目的 

雑草と草取りを侮り見くびる

その昔、庭の雑草対策と言えば、防草シート砂利工法や除草剤、「草取りなどの手入れ必要ですよ」とお伝えしての芝生工などが、無理強いするこなく、お手頃でお値打ちな定番商品でした。

しかし今では、いくばくかの雑草対策に、必要以上に高額で華やかな石張りや、化粧コンクリート工事等のエクステリア、また舗装工事を始めとして、ウッドデッキ工事などの憩い空間までが、本業の稼ぎのために雑草対策を窓口として紹介される始末です。別の意味の草刈り場でもあります。

本業のついでの雑草対策、草取りを侮る輩、草取りを見くびる姿勢では、手抜き工事となりかねません。仕組み・見分け

防草対策の比較:施工前の見積り 

施工前には、必ず施工業者から見積りをとって、施工されることをお勧めいたします。そうすることで、、単価と施工面積を比較して、ご予算にあった面積に、減らすことも増やすこともできます。また、今回防草する所、次回防草する所など、無理のない庭の雑草対策を計画、検討できます。

そして、だいたいの予算立てができたならば、再見積りをお願いし、若しくは工事費の確認をしてからスタートしましょう。少額工事は別として、m2単価の記載のない1式見積りは、予算の加減のしようがありません、信頼のおける業者は、そのような見積りは出しませんので、注意が必要です。(例:防草工事1式¥100,000)

セールストークに注意

また、「簡単です」「絶体草は生ません!」「雑草が全く生えない」とかのセールストーク、コピーにも注意が必要です。現実の作業(草取り含め)は思ったより重労働で、大変だった話はよくありますし、繁茂状態は、見る人、環境等によって、その感じ方、何を基準にするのかでも、違ってきます。

ほとんど草が生えないようにするのか、多少はやむ得ないのか、また、自分でできる所は自分でやりたいなど、人それぞれです。目的にあった対策や商品をお選び下さい。

防草対策の選択

雑草対策もひとつの方法に絞るのでなく、いくつか場所に合った、防草方法を選び組み合わせるということが良いでしょう。また、その失敗例も知っておいたほうが良いでしょう。

例えば、一戸建て住宅の場合、家周りは防犯を兼ねて、防草シートに化粧砂利若しくは防犯砂利を敷き均す工法、アプローチは華やかにインターロッキングやレンガ、石張りの工法、庭前や花壇前、テラスは土舗装や防草土で趣きをもたす、庭の中は人力草取り(自分で行う)、家庭菜園は耕種的工法 などなど計画的に行うと良いでしょう。

防草対策の失敗例

失敗例としては、【防草シート|失敗例・固まる土失敗例(寒冷地|凍害)・除草剤|失敗例】などご参照ください。

 防草対策の比較、防草36策

01

第1計  業者に頼む除草

草刈機や人力除草の併用
1日1人当たり 1人工/¥15,000~¥23,000+諸経費、民間見積りの場合、庭の管理や剪定などの場合、見積りの単位は、1人工(いちにんく(こう))と表現されます。

防草対策の比較
除草

素人には何のことやら?と思われましょうが、これは、1人が1日そこに入って仕事する単位です。半日ならば0.5人工となります。目に見えた作業日数ばかりでなく、準備、片付けなど、目に見えない部分の作業日もあります。労務費の基本は人工で表すことが基本でもあります。

シルバー人材センターとの差異

シルバーに比べて高いな~?と思うかもしれませんが、施工量が違いますし、必要ならば高い所にも登れますし、ついでに樹木剪定など、お庭に関係することも相談やお願いもできます。無駄口ばかりやスマホばかりで、仕事の手が動かず、だらだらやって時間を費やす、ということもないでしょう。施工量や仕上がりを考えれば、素人集団より良いと思います。

個人庭などの防草対策の場合、草花の多い庭などでは、山野草、花など植物に少しでも詳しい業者が良いでしょう。専門でない業者(緑を扱わない)の施工は、悪気がなくても、大切な草花を、踏み散らかして、ダメになるケースが見受けられる場合があります。

02

第2計 シルバー人材センター除草

人力除草 1時間 ¥850~(実費別)
本業のついでに防草を行う業者(設備関連など)の中には、なにやら気忙しく、バタバタと急ぐ業者もよく見受けられます。怒鳴り声すら聞こえる時もあります。思ったより作業がはかどらなく、きついからでしょう。本業の現場(次の現場)のことで、頭の中がいっぱいのようで、心ここにあらず・・では良い仕事もできません。その点、シルバー人材は落ち着いて作業してくれます。

一般的に庭の除草作業などは、女性のほうが細かく綺麗に仕上がりますし、除草作業も長続きします。機械使用は男性のほうが良いでしょう。

03

第3計  防草シートを敷く

業者施工 m2当たり ¥3500~+諸経費、雑草対策の定番、防草シートですが、自分で敷設・・大変です。地際の処理や光の遮断や上掛け骨材の選択に注意が必要です。どんなに細かい施工をしても、いずれ隅からは雑草が顔出すこととなります。自分で施工した後の、防草シートの嘆きをよく目にします。物販店などの、黒っぽい、安価な物は、数年で草を通す場合があります。業者施工が良いでしょう。

また、シートの上に化粧を施す場合、上掛けする骨材は、細かい粒子の少ないないものが良いでしょう。例えば、住宅周りには、砕石が叩けばよく締まり、歩きやすく、過ごしやすいため(安価でもある)、よく施工されています。

砕石と砂利

気を付けてほしい所は、砕石と砂利は違う、ということです。(土とは)これで失敗する例はよく目にします。なぜならば、砕石(さいせき)ですと0mmからの細かい粒子が入ります、そして、細かい粒子が下方(シート上)に溜まり保水し、施工後飛来した種子の発芽を促進させます。

(防草のメカニズムから発芽に日光は必要ありません)砂利(じゃり)の指定ですと、25mmからの物が用意されます、締まりは砕石に比べ若干悪くはなりますが、保水性が小さい(透水性が高い)ので発芽しにくくなります。ゆえに、土系の上掛け材は、保水性ばかりでなく、保肥性も有しますので、発芽生長を促進します。

防草シートの嘆き

防草シートは、環境配慮型で、防草のメカニズムでいえば、「水をきる」ではなく「光の遮断」によって雑草を封じ込みます。シート上部において、水がある環境ができ、種子が飛来して、発芽し、その後、光と酸素、養分などの条件が整えば繁茂してしまいます。それらは根が張らない小さい内に、抜いてしまうなどの対策が必要となります。根がシートまで入り込んでしまう(安価なシート多い)と、引き抜くとき、いっしょに持ち上げてしまい、「なんだこりゃ・・始末に困る・・」ということはよくある話です。仕組み・見分け

防草対策の比較
防草シートの失敗、施工には光の遮断が肝
防草シートの嘆き

防草シートに砂利仕様

こちらもご参考に 防草シート|失敗例
防草シートの施工は雑草の少ない冬~春先がチャンス。
1、除草(除草剤利用しても良い)
前処理としては他に、整地、必要ならばすき土(今ある土の処分)等の作業を行います。イネ科など強い雑草は根からぬきとります。

2、シート敷
数人での作業が良く、風の強い日や場所は、シートの扱いが面倒になります。イライラしないよう落ち着いて作業しましょう。端部、塀際、石際などは、はさみでカットして納めます。

3、シートに等間隔でピンを打ちます。

4、必要に応じて、砂利類を敷き均します。

植物の性質

そもそも、植物は向地性、向水性、向光性の性質がありますので、隙間があって、そこに光や水や酸素や肥料分を感ずれば、伸びて行こうとします。それにはシートによる遮断が必要です。防草シートが良いものであること、また、遮断施工がしっかり行えていること、そうでないと大変な苦労が水の泡となりかねません。ネット情報で、防草シートは花盛り、良い物を選びましょう。

ちなみに、当所で防草シートによる、雑草対策をする場合は、デュポン社製・ザバーン、タカショーの商品を使用しています。

04

第4計 除草剤散布

防草対策の比較
除草剤は木も、草花も枯らします。気が付いたら枯れていたなんてことにならないために!
除草剤は選択に注意

除草剤は樹木も枯らします。

薬剤の選択及び周辺環境に注意が必要です。除草剤は農薬です、そのほとんどが農薬取り締まり法の範疇となります。除草剤について詳しくはこちらから→ 農薬取締法の落とし穴 除草剤|失敗例
重曹での除草もあります。重曹は特定農薬です。(下記重曹参照)
葉面散布除草剤では商品名:ラウンドアップマックスロード等が有名です。

 

05

第5計 土舗装する(固まる土,土壌硬化材)

趣きのある庭作りや園路などに良いでしょう。
表面劣化やクラックなど(特に寒冷地)で、美観が損なわれる、硬度がなくなり草が生えるなどの影響が出る場合があります、自然風化および自然な風合いという理解も必要です。(参考:m2当たり¥6500~経費別)

昔の三和土(タタキ)の土間の、代わりにも使える物もあります。ゆえに、自然の風合いを出したい部分などに使えば、良い雰囲気になります。

土壌硬化

面積が多くなるにつれ、つなぎ目などが気になります、これは、硬化・施工に伴う時間的なづれがあるためで、つなぎ目からの崩壊なども出ますので、施工技術のしっかりした業者施工が良いでしょう。(つなぎ箇所の計画もなく、どんどん硬化・固化しているのに、茶など、のんびり飲んでいる業者もよくありません。)

防草対策の比較
土舗装は寒冷地では硬度がなくなり草が生えます。
土舗装施工例

様々な商品が出ています、硬化材のみ骨材は現地調達型、硬化材及び骨材(土など)プレミックス商品型、物販店及びネット通販(工事費自分持ち)では花盛りです。それらの施工にかかわる労力は、セールスコピーほど、簡単ではありません。よく考慮して、お買い求め下さい。

防草対策の比較:土舗装メーカーのご紹介

自然土舗装材:YBK工業・商品名 / ガンコマサ・スーパーガンコマサ・草無課長等
国産の海水系マグネシア土舗装:宇部マテリアルズ・商品名 / 舗装名人・防草名人・マグイナイト
ホウ素系土舗装:松井文ショウ堂・商品名 / 防草マサ
寒冷地土舗装:日本エンバイロ・商品名 / タフコート

他各メーカーは紹介しきれないほどあります、土舗装、固まる土、自然舗装、草生えない土、防草土等でググれば(検索)たくさん出てきます。

06

第6計コンクリート土間やインターロッキング・レンガ敷設

施工費がままならぬ。(参考:m2当たり ¥10,000~経費別)
駐車場やアプローチ、テラスなど部分的な施工に向いています。

防草対策の比較
インターロッキングの施工費はm2/¥12000以上、たかだか雑草対策ではかなり高めですので、実用性を兼ねた選択をしてください。
インターロッキング施工例

透水・保水性をうたう土舗装も、土をカチカチに固めて、駐車場などにする場合、透水・保水性を犠牲にします。そのくらいなら、土間コンクリートのほうが、耐久性もあり、凍害も少なく、生活にも便利でしょう。コストは若干高くなるものと思いますが、ちょっと長い目でみればお得です。(後悔しなくてすみます)

土間コンクリート

土間コンクリート工事も、昔は金コテ押え、刷毛引き仕上げ、モルタル仕上げ、洗い出し仕上げ等が主流でしたが今では様々な方法が出ています。
1、スタンプコンクリート ・・型押しコンクリート工法・ステンシル工法
2、ブミコン・・透水性に特に優れる環境配慮型コンクリート舗装

インターロッキングブロックやレンガ、組石ブロック、石張り、化粧砂利などの2次製品メーカーとしては、エスビックマチダ、トーヨー工業、メイク等があります。各メーカーは当所でも利用いたします。

一般個人邸などの庭工事の場合、施工業者は、造園関連、エクステリア工事関連が多いようです。公共の仕事慣れしている業者は、細かい配慮が足らない場合があります。できれば、個人をお客に多く持つ業者で、さらに、左官職人の手のある所が綺麗に仕上がります。

07

第7計 ウッドチップやバークチップ

光の遮断工法とともに、自然由来のフィトンチッド、アレロパシー(ヒノキチオールなど)を利用した防草方法でもあります。そのクッション性は他の防草対策より、特に優れています。光の遮断にはある程度の厚みが必要です。

ウッドチップはドッグランにも使用されます。ヒノキ、サワラ、スギ、ヒバ材などを使用します。樹皮を含んだ場合もあります。ドックランなどに使用する場合は、解体経由などの破砕チップなどは避けたほうが良いでしょう。(不純物が混ざっている場合があります。)10c程度(場所によりますが)の厚みが必要です。

バークチップとカビ

バークチップ(樹木の皮)にはスギ皮やマツ皮を利用しものなどがあります。繊維状にしてあるものや、粒状の物があります。庭木などの根廻りに、乾燥防止を兼ねて、敷きつめることなどにも良いでしょう。

湿度の多い日本では、糸状菌(かび)と雑草との戦いです。
未完熟のチップを敷き詰めると、腐朽する過程で、きのこの発生(腐朽菌、カビ菌)などから、周辺植物に影響が生じます。これは、腐朽菌(きのこ)胞子が、他の植物の傷口から侵入し、腐朽菌が伝染する場合などのことです。アルカリ化等により、糸状菌(かび)を抑える、などの対応策をすることを、お勧めいたします。防草の友Ⓡは、糸状菌を抑える働きを有します。

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第8計 生物的防除

ヤギ、ウシ、ウサギ等を飼う??
ヤギの生物除草は有名です。魅力的でもあります、生活環境がゆるせば・・

防草対策の比較
ヤギによる生物的防除は生活環境が許せばおすすめ。
ヤギによる除草

天敵、昆虫・鳥類などの動物の利用
植物のアレロパーシーの利用(他感作用)、これは、植物は自分を守るため、他の植物をよせつけず滅する、または、強い成分を出して阻害する作用のことです。連作障害の原因にもなります。外来種などに強く見られ、よくはこびり、日本種を滅してもいます。

アレロパシーを強く有する植物として

草本類(草)
セイタカアワダチソウ、ヒメイワダレソウ、ヨモギ、ソバ、ヒガンバナ、芝草、アスパラガス、ヒメジョン、クズ等
木本類(樹木)
ニセアカシア、マツ、クルミ、イチョウ、ソテツ、メタセコイヤ等があります。
イチョウなど、古代からの樹木は他感作用が強いが故、生き残ってきたとも言えます。

どんな植物も多かれ少なかれ、アルカロイド(植物毒)を有します。また、アルカロイドやアレロパシー、フィトンチッドは、植物にとって、自分を守る最大の手段でもあります。ペットと植物毒

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第9計  耕す

土に鋤込み緑肥とする、刈敷きする。畑などの除草でよく見られます。家庭菜園の雑草対策にはこれが良いでしょう。

堆肥化するには1年以上かかりますので、窒素飢餓に注意が必要です。窒素飢餓とは、すき込んだ草が、堆肥化するまでの過程において、窒素分を必要とするため、植物の生長に必要な窒素分が足りなくなる、という状態です。ゆえに、たくさん投入したり(生わらなどをすき込む場合なども)、未完熟の堆肥をたくさん入れたりすることは控えましょう。

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第10計 苦土くど防草(マグネシア防草)

m2当たり¥3800~(m2数、税経費別)
環境に良い。予算に合わせ部分的に行える。施工性に優れている。他の植物を植えたくなったら、肥料成分の含んだ土に戻せるため、部分的防草対策にも、とても便利です。防草の友Ⓡ

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第11計 部分的防草

雑草をせん滅させようとするのではなく、部分的に防草対策を施す。
空間を計画的に区切り(エッジング)、必要な舗装や防草対策を部分的に行い、雑草と共生することを計画する。
例えば、生活空間(実用的要素)などは、舗装や構造物、視覚的要素の部分には防草対策を施すなどの各種方法を取り入れる。

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第12計 気にしない・見ない・忘れる・・

この考え方を不快解決思考と呼びます。・・究極その1
さらに付け加えるなば・・「まあいいか・・また後で」

これを学べば私ども・・仕事が成り立ちません。しかし本当の解決にはなりません。

防草対策の比較
気にしない、見ない、忘れるは不快解決思考
不快解決思考

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第13計 人工芝を敷く

今は良い物がありますので、予算があえばお勧めです。当所では、タカショー、Kターフなどを利用しています

m2/¥6,000~、経費別 下層路盤別 路盤含む材工でm2/¥20,000~、しっかりした工事には、下層路盤の工事が必要です。(路盤整正、場所によってはコンクリート、アスファルト、砕石、土舗装等の路盤作りが必要です)

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第14計  防草緑化

防草と緑化の技術を使った雑草管理です。これらは、雑草の抑制と緑化をを行います。グランドカバーなどで、密植して光を遮る(ハーブ、ヒメイワダレソウなど)、また、張り芝などして、この際、芝の管理と一緒に(大変ですが、植物がお好きならば・・)防草してみどりを楽しむと、考え方を変えてみるのも良いですね。

芝草

芝草で防草緑化をする。畦草などにも使用される芝草を使って雑草対策する。(耐暑、耐寒性あり、商品名:ティフ・ブレア、定着するまで、雑草の刈り払いが必要ですが、一旦定着すると、密なターフを形成して雑草の進入を防ぎます。後は、芝草丈が7c~8cになった頃、刈込みをする。家庭用では2.5c~3cの刈高を維持します(任意高さで良い)、また、選択制除草剤(芝用)等利用して管理します。
芝草、ヒメイワダレソウなどには、アレロパシー作用(他感作用)も確認されています。

防草緑花にはグランドカバーとして、張芝をはじめとして様々なものがあります。
防草緑花

海水マグネシア系土壌硬化材を使用した、防草土を基盤として、薄い表土上に、乾燥に強い、多肉植物(セダム植物など)などの植栽を施す、環境に良い、メンテナンスフリーの防草緑化もあります。ちなみに、防草の友は海水マグネシア系防草材であり、防草緑化にも適しています。

グランドカバー

グランドカバープランツとしては、ヒメイワダレソウ、改良種も出ています、リッピア:グリーンバイオ、ハープ類でもいろいろな種類があります、タイム、ミント、つる性ではヘデラ・アイビー、常緑 木本類です。ツルニチニチソウ・ビンカ防草緑化の定番、多肉性セダム・マンネングサ、ほふく性ワイヤープランツ。。。。
などなど、まだまだあります。草花を選ぶことも楽しいものです。いろいろお調べになって、防草しながら花と緑をお楽しみ下さい。

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第15計 石張り工法

石張り工法はエクステリア工事でも最高の仕上げ、雑草対策だけではもったいないので、実用性も併せて選択
石張り工法施工例

コンクリート路盤が必要です。コスト高ですので、アプローチ・テラスなどの部分的活用が良いでしょう。(m2/¥24,000~下層路盤別、経費別)
地場産の石があれば(例:この辺ですと、諏訪鉄平や木曽石など)、愛着も湧くことと思われます。趣きのある仕上がりとなります。

石張り用商品のメーカーとしては、第6計の2次製品メーカー各社となります。

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第16計 アスファルト系舗装

砕石路盤が必要です。(m2数により単価に、大きく差が出ます。一般的には、表層m2/¥4200~下層路盤、経費別)大勢の作業員で一気に施工しなければなりません。また、大きな機械を使用して、施工することにもなります。一般住宅などでは、仕上がりに近づくにしたがって、車の置き場もなくなりますので、ダンプや機械をおく場所をその付近に、確保する必要があったり(前面道路がいっぱいとなり、近所迷惑にならないように)、大勢の人数に気忙しくもなります。

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第17計 このさい実用的構造物を作る

ウッドデッキを作って光を遮ると共に、くつろぎ空間とする。
材料や仕様によって価格が大きく異なります、ゆえに、お見積りをとって、図面からの仕様、材料の仕様、など確認、比較してから工事を行います。

材料には・・


①ハード材
船の甲板などに利用されるとても堅く長持ちする外材で、イペ材、セランガンバツ、アイアンウッドと称すウリン材など
②国産、杉材、ひのき材、ヒバ材など
③物販店仕様の安価外材
など様々なものが多数あります。(材工m2/¥60,000~ 経費別)
ウッドデッキの床下は、日陰となり草が生えにくくなりますが、気になる方は、防草シートなど、安価な対策を施しておくことも良いでしょう。

ウッドデッキは素材の選択に注意、長い目で見て選択しましょう
ウッドデッキ雑草対策例

工事は地場の大工さんや工務店に施工してもらったり、エクステリア工事店での対応となるでしょう。WDメーカーは、LIXIL三協立山アルミYkkAPタカショー株式会社メイクなど住宅アルミ関連やエクステリア関連などの建設関連からとなります。どれもでかいメーカーですので、各メーカーホームから、検索欄へウッドデッキと記入して、ご参照ください。

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第18計 高木、中木等植栽

雑草対策に高木植栽はピンときませんが、自然風の庭造りにはかかせません。
日向の草と日陰の草

日陰に生える雑草を多くして、雑草の管理を軽減する。
樹木の生長にあわせて、長い目で見ることが必要です。
防草空間を利用した庭づくりなら、きっと素敵な、素晴らしい、お庭になることでしょう。


19

第19計 防草砂利、防犯砂利

今では、防犯砂利を兼ねる商品もあり、市販されています。防草効果は微妙、防草シート、若しくは防草の友との併用が良いでしょう。

防草砂利

防草砂利(雑草抑制砂利)は、細かい自然石(化粧砂利)を焼き、雑草の種子などを失くしてから、表面をアルカリに被覆して雑草を抑制します。酸化(風化)や、紫外線など影響が続き、抑制能が小さくなるにつれ、雑草も出やすくなります。

防犯砂利

防犯砂利には、自然石(化粧砂利)を利用したもの、ガラス発砲、ニューセラミック(*ガイシ)のものがよく販売されています。砂利どうし、互いが擦れて音が出る仕組みです。

防犯防草砂砂利

防犯防草砂利というのもあります、防犯砂利に上記のアルカリ成分を利用して、草の抑制もします。犯草効果をしっかり出し、長続きさせたいのならば、防草シートなどとの併用対策が良いでしょう。

よく住宅回りに施される、砕石敷き(粒子0mmを含む砂利)などとは違い、よく締まらないため、音が出て、泥棒も(あなたも)歩きにくくなります。細かい粒子(土など)が混ざると、音も出にくくりますので、防草を兼ねて、防草シート等との併用対策が良いでしょう。

ネット販売

物販店(ネット)では、自社の都合の良いものばかりの販売が、多く見受けられます。しかも、防草にかかわる商品そのほとんどが、失敗したら後は二束三文のものばかり、かかる後始末の労力も大変なものです。良い商品にも弱点があります、それを補う別の対策を知っていれば、後悔のない雑草対策になります。

砂利のメーカーとしては、6計の2次製品メーカー各社があります。
*ガイシ:電線の絶縁器具等(陶器やガラス製など)

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第20計 防草シート、と他の防草対策

例えば、砕石敷、化粧砂利敷、レンガチップ敷、瓦チップ敷、ウッドチップ敷、防犯砂利敷、防草砂、土舗装、防草緑化、鉄鋼スラグ等
ちなみに、防草シートを防草の友に変えて施工することもできます。

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第21計 土を変える、焼成土にする

甲子園の土や、グランドに使われている土をご存じでしょうか?焼焼土(土を焼いている)のため、雑草の種子などがなく、しばらくは草が生えません。(そのかわり養分もありません)雑草の管理を軽減できますが、粒子が細かいため、粉塵がたいへんです。生活活動のある庭にはお勧めできません。コンテナ花壇など、肥料分を加えて、土づくりをす場合には、草が生えないため都合がよく、物販店などでよく市販もされています。

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第22計  土を変える、赤っぽい土に変える

土は黒っぽくなるほど、腐食分が多く、酸性にかたよります、つまり草が生えやすくなります(スギナなどが好みます)、また酸性雨などで土は酸性になりがちでもあります。マサ土などの赤っぽい土は、酸性よりはアルカリ性ですので、草が生えにくくなります。酸性土よりも草の管理は軽減します。

真砂土(マサ土)は西日本各地でよく見られる土で、骨材販売もされています。
ちなみに、防草の友Ⓡは、表土にこのマサ土を使用します。

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第23計 今ある土を硬く固める締める(硬くする)

踏圧では威力が少ないの、コンパクターなどの機械で、土を締め固めます。土壌の硬度を上げる(硬度2N/mm2以上・・農学会)ことにより、雑草の根が土壌中に入り込んで定着できないようにします。土舗装は硬化材を混ぜて、硬さは、硬度2N/mm2以上出しますので、草が生えない仕組みになっています。土壌硬度
単なる土の締固めでは、いずれ緩んで草が生えます。また、寒冷地では霜柱等で1回寒さがくれば緩みます。

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第24計 塩を撒く(塩水)

塩は少量でも高い浸透圧をもちます。食べ物に味がしみ込む浸透とは違うのですが、濃い濃度を持つ塩が、水分を引っ張り、離さず、植物を水枯れ、脱水状態にします。植物細胞壁の濃度に比べて、塩水は高く、浸透圧現象により、原形質分離をおこし、細胞死します。水枯れ現象と同じ現象で、生理的な乾燥状態でもあります。葉にかけると、塩分の結晶が気孔をふさぎ、呼吸阻害また、気孔から侵入して、科学的に害を与えます。どんな薬剤でも多量は毒となります。防草塩なるものも販売されているようです。

塩化カルシウム

塩カル(融雪剤)の被害も心配されていますが、車社会の今では、特に寒冷地では、必要とされてもいます。

土壌汚染

環境面を考えなければ、浸透圧を利用した、多量(濃い)の塩水による水きり(脱水)も方法のひとつですが、取り戻すことのできない、土壌汚染(塩害)であり、社会性を犠牲にすることとなります。

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第25計お湯、熱湯、ゆで汁をかける

 お湯、熱湯、ゆで汁をかける

よく聞きますし、やってもみましたが、お湯を沸かす手間、ガス代がかかります。現実的ではなく、結局面倒で続きませんでした。目地など部分的に使用するなど、小面積での使用がよい。(下水に流すくらいなら裏の草に程度のこと、小面積なら草取りのほうが速いし、見映えも良い)

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第26計 木酢液(害虫にも効く)

自然由来の原液使用で、酸化作用による雑草退治です。小面積ならば良いでしょう。匂いも気になります(防虫、猫犬よけ効果あり)。雑草退治より、土壌改良や肥料(液肥)としてよく活用されています。

ちなみに胃液のPHは1~1.5の強酸、木酢液原液はPH2~3.7の酸性です。

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第27計 重曹による除草(特定農薬)

重曹は、農作物、人畜、水産動物に害を及ぼす恐れがないことが、明らかであるものとして、無登録での使用ができる、特定防除資材(特定農薬)に、農林水産省などより指定されています。

植物を刈ったりして、傷口から、専用の噴霧器(噴出孔が通常より大きく、ホースも特殊で、吹き付ける圧力も強力な動噴)で重曹を吹き付けます。大面積は専門の業者(公共工事が多い)がいますので、お尋ねください。効果は微妙、公共工事や天下り団体など、予算の取れる所には良いかと…一般の方は、除草剤をうまく(安全に)利用するほうが良い。(見栄えは葉面散布除草剤と同じ感じです。)除草というより抑草です。

無公害除草・抑草の天然重曹:トロナ

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第28計 いらないジュータンを敷く他敷物

農家ではよく使われます、滑らないですし、防草効果も高く、ぬかるみ対策にも効果あります。駐車場にも敷かれている所を見ます。見栄えの必要のない所や、作業する所などに、処分予定の使用済みのジュータンを敷くことが良いでしょう。しかし、後始末が必要な所には、汚れたジュウータンの処分(大変)が必要となりますので、よく考えてから敷きましょう。環境が許せばお勧めです。

ブルーシートを敷く、黒マルチでマルチング、ベニアを敷く、ゴム平板を敷く等

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第29計 稲藁、コモ養生

そのまま堆肥化へ、防草効果は小、地衣類や根茎の養生などを兼ねてが行うのが良いでしょう。

稲藁による養生は、畑の堆肥化は別として、1束をバラにして養生すると、後々大変ですし、光も入るし、はしゃぎますので、1束のまま平に、長手方向をだぶらせながら養生したほうが良いでしょう。

 

防草対策の比較
稲藁養生施工例 写真は山形村小学校のサクラの樹勢回復後の養生です
稲藁養生施工例 写真は山形村小学校のサクラの樹勢回復後の養生です

コモによる養生では、市販されているものの中に、網目にビニールの細いひもを使用してある商品があります。これは、腐らずいつまでもの残り、足にひっかかったりし、片付けも面倒ですので、堆肥化を考えている場合は避けたほうが良いでしょう。可燃物扱いとなります。

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第30計 石灰・セメント・塩カルをまく(土の強アルカリ化)

土と混合させて、上から叩き、少し散水すれば、より効果がでます。(簡単な土舗装となります)
土舗装の中には、硬化材のみの販売もあります。(土など骨材は現地調達型)

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第31計 砕石、レンガチップ(砂利敷き)のみ

 時節によっては、2週間程で草が出ます、防草シート、若しくは防草の友や他の防草対策との併用が良いでしょう。

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32計 モルタル工法

クラック、崩壊、下層をコンクリートにするなどの対策が必要です。(寒冷地)

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第33計 樹脂舗装

下層をコンクリートにするなど下層路盤形成が必要です。
昔は、寒冷地などで使用すると、数年でボロボロになりましたが、今では改良されて良い物も出ているようです。

寒冷地などでは特に、下層コンクリートに、多くの水穴を開けての施工が良いでしょう。

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第34計 火炎放射器(バーナー)などによる焼却

田畑、のり面などで見受けられます。子供の頃は、風物詩のようにあった風景ですが「あんな所を燃やしてどうするんだ」などと思ったものです、しかし良質栽培における病害虫防除には、効率的で効果的な方法です。都市部では消防署のお世話になりそうです。

野火焼けども尽きず、春風吹きてまた生ず(白楽天)

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第35計 自力人力除草・草取

このくらいならと思える草取り面積にして、草取りを自分で行うことは、精神的にも健康にもよいことですので、一番のお奨めです。

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第36計 草取りはしない!草取りをやめる!

究極の方法その2
より強い植物が全てを覆うまで待つ、原始の森みたいな感じになるのを待つ。雑草より強い植物が雑草を滅するのを待つ。
現実的ではありませんが、極相森は森の最後の姿、今の時代、理想的な森の姿でもあります。

防草対策の比較:紹介メーカーについて

ここでご紹介している、各メーカーにつきましては、皆様のご参考に記載をさせていただきます。また、雑草でお困りの皆様に、お役に立てる商品・工法・情報等がございましたら積極的にご紹介させていただきます。表示されている価格はすべて参考です:消費税別・工事ものにつきm2数により価格変動があります。

さて、どんな雑草対策でも、まずは草取りから始まることが多いようです、大変な草取り少しでも楽に出来れば良いですね、草掻きのコツを学んで元気に草取りを始めましょう。

プロが教える草取りのコツ

 草取り上等…草取りのコツ

ひと目で分かる雑草対策比較表

 防草対策比較表

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