緑肥について
堆肥の見分け方 では、雑草も草も土に還せば大切な緑肥として利用できます。自然循環の働きで、土壌の微生物が、良質な堆肥としてまた肥沃な土に戻してくれます。仕事柄(樹木医)樹勢回復によく堆肥を使いますので、花やみどりを楽しめるように、堆肥の見分け方をご紹介します。
堆肥が不完全(未熟(完熟でない))だと、植物の生育には障害(窒素飢餓)となります。(土の改良には、良い場合もあります)一般的に販売されている、バーク堆肥や、牛・豚・鶏糞堆肥等木質系の堆肥に多いようです。とは言え、昨今は、私も普通の物販店を利用しています。昔は多額な運賃を掛けて仕入しないと、求められなかったのですが、今では、運賃はホームセンター持ち・・で購入できますから便利になりました。植物成長に必要なもの
品質
品質的には、より森林土壌(C/N比:15)に近いほうが良いのですが、堆肥の最適な比率は、C/N比:20~25となっています。(数字が低いほど完熟度(腐食分が多い)が増します))
植物の成長に適すかどうか、確かな方法は、小松菜等の発芽実験で、正常に成長するか観察することでしょう。しかしながら、いちいち実験をするわけにもいきません。
三感で知る堆肥の見分け方
そこで、五感を利用して(見る、触れる、嗅ぐ)判断します。
1、見る
色は黒色の方が腐食分多く良質である。(手間ひまをかけて作っている)
2、触る
・触ったとき、くずれてバラバラになれば良質。(堅木等が残っていれば未熟)ただし、未熟な堅木等は土壌改良(酸素供給等)には有効の場合がありますので、現地土壌によります。
・水分量は握って僅かに水が染み出るほどが良い。水が過ぎる場合は酸素がなく(嫌気的)発酵した不良品。
3、嗅ぐ
匂いは森の土のような、木質系の香りが良い、ちなみに、この香りの正体は、分解微生物、放線菌類のストレプトマイセス属によるものです。臭い物(腐臭、アンモニア臭、卵の腐った臭い等)は避けましょう(未完熟)。
以上の方法で堆肥の品質を見分けて、使用しましょう。
・・とは言え、品質上サンプルは用意できない商品です、1袋購入して中を見ないと上記の確認はできません。それも難ですよね・・
より簡単には・・
信頼できる商品(過去に購入して良かった生産社・者・地(販売店ではない))、若しくは、値段の高い物(手間ひまかけている(完熟度が高い))から選びましょう。