酸性雨仮説 と雑草
雑草の根は水分を吸収する
酸性雨仮説 は、1980年代、欧米での森林衰退から生まれた。因果関係を確かめることなく、酸性雨による森林等衰退の可能性が報道された。1970年代、日本ではpH4を下回る雨が観測され、アサガオの花弁の脱色現象が観察されている。
雑草(植物)の根は当たり前ですが水分を吸収する。故に、土壌の酸性化による被害(傷害)を受けることとなる。酸性雨の植物への影響は土壌が酸性化することなしにはあり得ない。葉の構造を破壊するには、よほど強い酸性雨でないと影響を及ぼさないからである。
人体・動植物に影響を及ぼすくらいの酸性雨は1976年以降は報道されていないが、酸性雨の定義をpH5~pH5.6以下とすると現在でも酸性雨が降っているといえる。但し、pH4程度でも酸性という理由だけで植物に影響を及ぼすことはない。(スギなど厚く保護された葉が被害を受けるにはpH3未満が必要である。)
土壌の酸性化は、大気から土さらには植物の正常な物質循環を阻害します。酸性化によりアルミニウムイオンが、リン酸と結びつき、不可給態リン酸として、離れず与えずリン酸不足の土壌となり、根の活性を阻害します。
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