一年生雑草と多年生雑草の違い
一年生と多年生雑草の違い は、草花は自身の生育に適した時期(多くは春・夏・秋)に地上に出て成長し、適さない時期(多くは冬)には枯れて、翌年の適した時期まで休む、そんな過ごし方(生活環)をします。
その過し方(生活環)が、1年で終わるもの(種では増えます)を、一年生雑草といいます。2年以上続く雑草を多年生雑草と呼びます。多年生雑草は、冬などは葉や茎は枯れても土の中で活き、そしてまた翌年は同じ所から出てきます、もちろん種でも増えます。
一年生雑草 は、開花して種子を作り、風や虫に運ばれた(虫媒花)後、枯れて終わる。運ばれた種子はまた、好適な時期に新しい花を咲かせる。というように種子によって世代交代するので、種子をつける前(花が咲いた後までに)に除草をすれば、個体数が増えずにすみます。雑草の起源
多年生雑草 は、土の中で増えるもの(栄養繁殖)もいますので、増えても見えない、防除が難しい雑草です。根っこごと取り除くことが必要になります。
以下にまとめて紹介します。
一年生と多年生雑草の違い は、その名前が示すように、生涯における生育サイクルの違いに基づいて区別されます。
- 一年生雑草
- 一年生雑草は、種子から発芽し、成長、繁殖し、通常一年以内に生涯を終える雑草です。
- これらの雑草は、春または夏に種子をまき、その年の季節内に成長し、種子をつけ、その後枯れていきます。
- 代表的な一年生雑草には、ナズナ、ツユクサ、ハコベ、オヒシバ、メヒシバ、ブタクサホトケノザなどがあります。
- 多年生雑草
- 多年生雑草は、年を越して生存し、毎年新たな成長サイクルを繰り返す雑草です。
- これらの雑草は地下の根や塊茎、株から成長し、地上部が枯れたとしても地下に根を残し、次の成長サイクルに備えます。
- 多年生雑草は、地下に残る根や株から新たな芽が出て成長するため、一年生雑草よりも除去が難しいことがあります。
- 代表的な多年生雑草には、タンポポ、ヨモギ、オオバコなどがあります。
一年生雑草は、種子から生育し、一定の期間で生涯を終えるため、毎年新たに種をまかなければなりません。一方で多年生雑草は、地下の根や塊茎などを通じて、長期間生存し続け、毎年新たな成長サイクルを迎えます。
芝生の中に繁殖している多年性の地下茎の雑草で困っています。芝生に使える除草剤は、多年性の地下茎植物には効果がないようです。
困っている雑草はシバムギではないかと思います。土中でも地下茎に緑の芽がついています。
駆除に効く薬剤はありますか?
武田様
お問い合わせありがとうございます。
芝生の中の雑草の件、あまり詳しくはないのですが、 昔、芝の管理をしていた時は、芝用の広葉雑草(葉の広い草)の除草剤と、芝用のイネ科(葉が針葉)雑草の除草剤を併用(混合)して利用していました。芝用のイネ科の除草剤を探してみてはいかがでしょうか。